

日本の伝統文化として海外からも注目が高まってきている「折り紙」について学び、その素晴らしさを広く伝えたいという方のための講座です。日本折紙協会認定講師の指導のもと、伝承折り紙・創作折り紙、合計100種類の課題作品の添削を受けながら、正しい折り方をしっかりと習得することができます。すべて修了した方は「折紙講師」資格を取得することが可能です。
※講座は小学校3年生以上からご受講可能ですが、「折紙講師」資格の申請は16歳以上となります。


日本では、古来より供物や神事のために、和紙を用いて包みを美しく折って飾る文化があり、室町時代には、礼法として「熨斗包み」の折り方などが生まれました。江戸時代には庶民にも親しまれるようになり、「創作折り紙」も盛んだったようです。明治時代には、幼稚園や小学校の教材にもなり、ヨーロッパの伝承折り紙の影響も受けながら発展。昭和に入り、戦後は教育課程からはずされることもありましたが、近年あらためて教育的意味も見直されてきています。手を使うことによる知育・リハビリ効果や、工学的応用など様々な分野で注目され、世界中で愛好家が増えてきています。

●「折紙講師」は、日本折紙協会が公認する講師として 「折り紙教室」を開くことができ、全国各地の幼児教育・介護福祉施設・医療機関、児童館などで、資格を生かして活躍されています。また、日本国内だけではなく、海外でも折り紙の普及と指導にあたられています。
●日本折紙協会では、全国で開催する「世界のおりがみ展」で実施する「折り紙教室」の他、折り紙を取り入れたイベントやカルチャー教室などに経験豊富な講師を紹介しています。
※折紙講師資格取得者すべてに、講師としての紹介を必ず保証するものではありません。
●「折紙講師」取得後、「折紙シンポジウム」や「講師勉強会」、「講師講習会」などで指導体験の積み重ねや専門知識の修得により、さらに上位の「折紙師範」、「上級折紙師範」の資格を目指すこともできます。
講座監修/一般社団法人 日本折紙協会
1973(昭和48)年10月、日本の伝統的な造形文化であり、すぐれた教育素材である「折り紙」を伝承・発展させ、国内外に普及することを目的に「折り紙作家」を中心に愛好家が結集して「日本折紙協会」は創設されました。以来、創作や活動発表の場としての会報の発行や、作品展、折紙シンポジウムの開催など、折り紙の楽しみ方の提案を続けています。会員数は国内外に約10,000人(2015年7月現在)。

折紙講師養成講座

日本折紙協会発行の「おりがみテキスト」には、伝承折り紙から創作作品まで、全100作品を掲載しています。折り図の読み方や基本の折り方、さらに折り紙の歴史も詳しく学ぶことができます。


DVD(合計約90分収録)では、代表的な17作品の正しい折り方を、詳しく解説しています。テキストだけでは分かりにくいポイントを、立体的な動きを見ながら学べるようになっています。


折りやすい単色やグラデーションの折り紙を始め、作品を飾ったりプレゼントにも最適な、千代紙や民芸和紙風、金銀振り両面和紙、カラフルなドット柄、可愛い花柄のデザインの折り紙など、全10種類(合計496枚)がセットされているので、最後まで楽しく学べます。


学習有効期間内(12ヶ月間)であれば、いつでも添削と質問サポートが受けられます。全100作品の課題を3回に分けて送ると、添削を受けることができます。課題作品の中で折り方が分からない場合は、課題提出の際にご質問いただけます。


課題作品をすべて提出し、所定の成績を収めて修了した方は、申請により、一般社団法人日本折紙協会が認定する「折紙講師」資格の取得が可能です(希望者のみ)。
※「折紙講師」資格取得には、認定登録料10,800円(税込)と日本折紙協会購読会員費として年間9,000円(税込)がかかります。〔学生は、認定登録料が5,400円(税込)になります〕


折紙講師養成講座

〔作品例〕
チューリップの花 、コップ、ぼうし 、くるくるちょう 、はと、せみ、かぶと、ながかぶと、つのながかぶと、鬼の指人形、水鳥、おひなさま(おびな、めびな)、ほかけぶね、スコッチテリア、鯉、オットセイ、さかな、おしゃべりからす、帆かけ船(だまし舟)、百面相 他

正方基本形、風船基本形、鶴の基本形、かえるの基本形、複合基本形、その他基本形を学びます。【課題作品29点】
〔作品例〕
つのこうばこ、かき、カーネーション、ロケット、風船、雪うさぎ、きんぎょ、やっこさん、星、ソンブレロ、折り鶴 、はばたく鶴 、エンゼルフィッシュ、うさぎ、水のみ鳥、あやめの花、かえる、宝船、きくざら(星)、福助、おすもうさん、キャンディポット 他
